中国の物流設備メーカーCIMC、生産性向上と工場の運用コスト削減を目指しMESとIoT基盤を接続

　中国CIMC（China International Marine Containers）は、物流コンテナ用クレーンや特殊物流用途向け車両、油田用設備、液化天然ガス（LNG：Liquefied Natural Gas）貯蔵設備などの製造会社。いずれも世界的に大きなシェアを持っている。

　今回、子会社のQCRC（Qingdao CIMC Reefer Container Manufacture：青島中集冷蔵箱製造）において、工場の製造ラインの自動化やスケジューリングなどを担る製造実行システム（MES：Manufacturing Execution System）を産業用IoT基盤に接続した。

　CIMCグループにおけるパイロットプロジェクトの位置付けで、まずは、MESが収集する製造ラインの稼働状況や設備、担当者の動きなどのデータをIoT基盤に送り、稼働状況など意思決定に必要な情報をリアルタイムに可視化する。

　今後は、MESのデータをIoT基盤上で分析することで、生産効率の向上と工場の運営コスト削減に取り組む。産業用IoT基盤には、米PTCの「ThingWorks」を採用した。