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静岡県藤枝市とLiveRidge、高齢者の所在確認サービスに向け3種類のLPWA通信を実験

DIGITAL X 編集部
2018年9月14日

静岡県藤枝市は、GPS端末を使って高齢者の所在を確認できるサービスの実証実験を2018年9月中旬から開始する。GPS端末の通信方式に3種類のLPWA(Low Power Wide Area)通信技術を実証するのが特徴だ。実験を共同で実施するLiveRidgeが2018年9月3日に発表した。

 今回、実証するのは、認知症などで迷子になる可能性がある高齢者の現在位置をPCなどの地図で家族が確認できるシステム。実験に参加するLiveRidgeが開発するIoT(Internet of Things:モノのインターネット)基盤「SmartMap」上に構築する。

 6種類のGPS端末を使って実験する。LPWA(Low Power Wide Area)通信技術をのSigfoxに対応する端末が2種類、LoRaWANに対応する端末が1種類、LTE-M(LTE Cat.M1)に対応する端末が3種類ある。端末の形状も、タグ型やカード型、シューズ型などと異なっており、端末の使い勝手も確認する狙いがあるようだ(図1)。

図1:藤枝市が実証実験で使用する6種類のGPS端末

 実験期間は、2018年9月~2019年3月まで。9月中旬から、藤枝市認知症見守りネットワークへの登録者を対象に開始し、10月からは一般の参加者を募集する。募集定員は各端末につき20人。ただし、シューズ型の定員は7人で、バンド型とシューズ取り付け型の定員は合計で20人である。

 実験参加者の家族に、は位置を確認した日や、発見にかかった時間、発見場所、端末の充電頻度など、利用状況について記録してもらう。端末の携帯状況や管理の容易さ、使用感などを問うアンケートを数回実施する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名静岡県藤枝市
業種公共
地域静岡県藤枝市
課題迷子になった高齢者の現在位置をすぐに知りたい
解決の仕組みGPSセンサーとLPWA通信機能を内蔵した端末を高齢者に携帯してもらう
推進母体/体制静岡県藤枝市、LiveRidge
活用しているデータ高齢者の位置情報
採用している製品/サービス/技術LPWA通信サービス「Sigfox」(仏Sigfox製、京セラコミュニケーションシステム提供)、LoRaWAN(ソフトバンク提供)、LTE-M(KDDI提供)、IoT基盤「SmartMap」(LiveRidge製)、各種GPS端末
稼働時期2018年9月~2019年3月