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企業向け金融サービスのSMFLキャピタル、自動与信審査システムのAPIを公開
三井住友グループで企業向け金融サービスを手がけるSMFLキャピタルは、自社の自動与信審査システムの機能をAPI(Application Programming Interface)として公開。併せて同APIを使ったスマートフォン用アプリを配布している。APIを公開することで、新たな事業アイデアを持つ企業との連携などを期待する。API管理基盤を提供したCA Technologiesが2018年9月10日に発表した。
SMFLキャピタルは、オートリース事業者や車両管理事業者といった企業に、自動与信審査システムの機能をWebサイトで提供している。Webページに必要事項を入力すれば、最短1分で審査結果を返す。簡単な案件と複雑な案件が混在する企業向け金融サービスとしては、自動与信審査システムは世界でも珍しい仕組みだという。
今回、この自動与信審査システムの機能をAPI(Application Programming Interface)として公開した。自動与信審査システムをパートナー企業のシステムとAPIで連携することで、さまざまな新種のサービスを生み出し、業界標準のサービス基盤になることを狙う。
併せて、公開したAPIを利用したスマートフォン用アプリ「SMART SECOND」も公開した。メーカーや販売会社を対象にした小口リース専用のアプリである。今後は、他の事業でもAPIの活用を進めるとともに、公開するAPIの種類を増やす計画である。
APIの公開に当たって、最大の課題はセキュリティの確保だった。多くのパートナー企業にAIを利用してもらうためには、セキュリティ面での不安を解消する必要がある。今回は、API管理基盤として米CA Technologiesの「CA API Management」を採用した。
採用に当たっては「世界の主要企業が認めるセキュリティ対策機能を備えていること」と「簡単な操作でWeb APIを作成できること」の2点を評価したという。前者については、API経由で受け取ったデータに対し、データ形式やメッセージサイズ、スクリプトインジェクションやDoS攻撃の有無をチェックできるほか、OAuthやOpen ID Connect、API Key、WS-Securityといった認証機能を持つ。
後者については、開発担当者は3日間のトレーニングコースに参加しただけでWeb APIを作れるようになったとしている。セキュリティについても、データのチェック手順などがGUI(Graphical User Interface)上で定義・確認できるとしている。
企業/組織名 | SMFLキャピタル |
業種 | 金融・保険 |
地域 | 東京都港区 |
課題 | 自社の自動与信審査システムの機能をAPIとして公開し、新種のサービスを生み出すとともに業界標準のサービス基盤を狙いたい |
解決の仕組み | APIを利用する企業のセキュリティ不安を除たうえでAPIを公開する |
推進母体/体制 | SMFLキャピタル、米CA Technologies |
活用しているデータ | 与信情報のデータ |
採用している製品/サービス/技術 | API管理基盤「CA API Management」(米CA Technologies製) |
稼働時期 | 2017年12月 |