• UseCase
  • 公共

米テキサス州オースティン市、交通渋滞の緩和と路上での死亡者ゼロを目指しスマートシティ化に取り組む

DIGITAL X 編集部
2020年5月29日

米テキサス州オースティン市は、交通渋滞を緩和し路上での死亡者をゼロにするというビジョンの達成に向けて、スマートシティの技術を採り入れた計画を策定する。仕組みとしては、米ネバダ州ラスベガス市が導入しているNTTグループの技術を採用する。2020年5月13日に発表した。

 米テキサス州オースティン市が始めるのは、スマートシティ技術を活用した交通状況分析の仕組み。市内では複数の交差点で交通渋滞や交通事故が頻繁に発生している。その問題発生原因を明らかにし問題の解決を図り、路上での死亡者や重傷者をなくす「ビジョン・ゼロ」の目標を達成するための計画を提言するのが目的だ。

 具体的には、高精細カメラやIoT(Internet of Things:モノのインターネット)デバイスを使って同市ダウンタウン地区の交通状況を可視化する。車両数の計測や、車種の分類、逆走車両の分析などを実施する。

 まずは一部地点から導入し、監視対象地点の拡大を検討する予定である。オースティン市交通局は、「問題が多発する地域の状況や、問題との因果関係を深く理解することで地域コミュニティのニーズを満たす解決策を見いだせるようになる」と期待する。

 導入する仕組みは、NTTグループ(NTT、NTTデータ、NTTコムウェア、NTTコミュニケーションズ、NTT Ltd.)が提供する「コグニティブ・ファウンデーション」上に構築する。米ラスベガス市が採用している仕組みと同じだが、エッジマイクロデータセンター(米デル テクノロジーズ製)も組み合わせる。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名米テキサス州オースティン市
業種公共
地域米テキサス州オースティン市
課題市内では複数の交差点で交通渋滞や交通事故が多発しており、路上での死亡者や重傷者をなくしたい
解決の仕組み問題が多発している地点に高精細カメラやIoTデバイスを配備し交通状況を可視化し、原因を特定し問題解決策を提言する
推進母体/体制オースティン市、NTTグループ(NTT、NTTデータ、NTTコムウェア、NTTコミュニケーションズ、英NTT)
活用しているデータオースティン市の交通状況に関するデータ
採用している製品/サービス/技術スマートシティ用サービス基盤「コグニティブファウンデーション(NTT製)、エッジマイクロデータセンター(米デル テクノロジーズ製)、高精細カメラ、IoTデバイスなど