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飛島建設、建設現場の生産性向上にAR/MR.技術を活用へ

DIGITAL X 編集部
2021年2月12日

飛島建設は、建設現場の生産性向上を目的にAR(Augmented Reality:拡張現実)/MR(Mixed Reality:複合現実)技術を活用する。BIM(Building Information Modeling)データの有効活用を図る。AR製品を提供した米PTC日本法人が2021年1月28日に発表した。

 飛島建設はこのほど、BIM(Building Information Modeling)データをAR(Augmented Reality:拡張現実)/MR(Mixed Reality:複合現実)技術を使って現場などで活用する仕組みを構築した。設計業務と施工現場をリアルタイムに連携させることで、修正や変更の迅速化など建設業務の効率化と高度化を進めるのが狙い。

 例えば施工時には、建設現場でAR/MR技術を使って設計データと建物の外観、および内観イメージとの照合などを細部まで確認できるようになる(図1)。現場の作業効率や品質向上を推進する。

図1: AR/MR技術を設計データとの整合や外観の照合・確認に活用する

 顧客とのコミュニケーションにおいては、現地や会議室で建造物を3D(3次元)データで映し出し、設計・施工上の齟齬をなくす(図2)。

図2:会議室でも3Dデータで建造物を映し出す

 建築事業本部 建築DX推進部の太田 秀樹 部長は、「当社の基盤事業の1つである建築コンシェルジュ事業の推進にはAR/MR技術を活用したソリューションが不可欠になる」と話す。

 ARコンテンツのプラットフォームには、米PTC製の「Vufora Studio」を採用した。「精度の高いPTCの技術を採用することでDXのスピードアップを図る」(太田部長)という。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名飛島建設
業種製造
地域東京都港区(本社)
課題建設業務の効率化と高度化を推進したい
解決の仕組みBIMデータをAR/MR技術を使って活用し、設計データと施行物の整合性をリアルタイムに確認する
推進母体/体制飛島建設、PTCジャパン
活用しているデータBIM(Building Information Modeling)データ
採用している製品/サービス/技術ARプラットフォーム「Vufora Studio」(米PTC製)