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深谷観光バス、渋沢栄一ゆかりの地を巡る路線に大型の自動運転バスを導入

DIGITAL X 編集部
2021年5月14日

深谷観光バスは、渋沢 栄一 氏ゆかりの地を巡る「渋沢栄一 論語の里循環バス」に大型の自動運転バスを導入した。路線中の約8kmを自動走行する。自動運転バスを開発した埼玉工業大学が2021年4月30日に発表した。

 深谷観光バスが運行する「渋沢栄一 論語の里 循環バス」は、渋沢 栄一 氏ゆかりの地を巡る路線。2021年2月16日から自動運転によるマイクロバスを導入し運行してきた。今回、同氏をテーマにしたテレビ番組の放映を受け観光客が増えていることから、新たに全長9メートルと大型の自動運転バスを導入し、一般公道を法定速度で走行する(写真1)。

図1:旧渋沢邸「中の家」前での大型の自動運転バス

 大型の自動運転バスは2021年4月2日から一部区間で試行運行を開始し、順次、自動運転による走行区間を拡大。4月29日からは約8kmを自動走行している。交通状況に合わせ、自動運転とドライバーによる運転を切り替えて走行する。

 大型の自動運転バスは、埼玉工業大学がOSS(オープンソースソフトウェア)の自動運転用OS「Autoware」を使って開発した自動運転機能を後付けした実証実験用の車両。AI(人工知能)技術による障害物の検知(識別と分類)機能を強化した。ディープラーニング(深層学習)により複数のLiDAR(light detection and ranging:光による検知と測距)やカメラの画像から周囲の環境を認識し、障害物を回避する。

 実験車両は、「令和2年度埼玉県先端産業創造プロジェクト」のスマートモビリティ実証補助金により埼玉工大が、ミクニライフ&オートの技術協力を得て開発した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名深谷観光バス
業種交通
地域埼玉県深谷市(本社)
課題渋沢 栄一 氏ゆかりの地に多くの観光客が訪れており移動ニーズが高まっている
解決の仕組み一般道を走行可能な大型の自動運転バスを導入する
推進母体/体制深谷観光バス、埼玉工業大学、ミクニライフ&オート
活用しているデータ交通状況やバスの位置情報、周囲の画像など
採用している製品/サービス/技術自動運転用OS「Autoware」(オープンソースソフトウェア
稼働時期2021年4月29日