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埼玉県本庄市、市役所内の密状態をCO2濃度センサーでモニタリング

DIGITAL X 編集部
2021年6月22日

埼玉県本庄市は、庁舎内の密状態をCO2濃度センサーを使ってモニタリングする実証実験を開始した。システムを提供するケイアイスター不動産が2021年6月4日に発表した。

 埼玉県本庄市は、市役所内の密状態を把握するために、CO2濃度センサーによるモニタリングシステムの実証実験を開始した。福祉部が2021年5月から試験導入を開始し、高齢者が参加する体操や、介護予防の教室・講座を開催する会場のCO2濃度をモニタリングする(図1)。CO2濃度を可視化することで参加者の安心につなげたい考え。

図1:本庄市役所福祉部での設置風景(左)とモニター画面の例

 福祉部があるフロアは、職員数と来庁者数がともに多く、換気状況が心配されていた。モニタリングにより換気状況を常時確認できるため、職員の換気に対する意識が高まったという。今後も、福祉部が主催する市民参加型の各種教室や会議に同システムを活用していく。

 福祉部が導入したシステムは、本庄市に本社を置くケイアイスター不動産のグループ会社でスマートホームなどを手掛けるCasa Roboticsと、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)関連システムなどを手掛ける鹿児島市のプロンプト・Kが共同で開発した(図2)。

図2:CO2モニタリングシステム活用イメージ

 CO2・温湿度センサーと、データを可視化するアプリケーションはプロンプト・Kが開発した。CO2・温湿度センサーは重さ約118グラム程度で、CO2濃度をゼロ~4万ppmまで計測できる。

 コロナ禍で換気に対する関心が高まるなか、ケイアイスター不動産グループとしては、中心事業の住宅のほか、公共空間や飲食店などにも本システムの展開を図りたい考えだ。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名埼玉県本庄市
業種公共
地域埼玉県本庄市(市役所福祉部)
課題職員数や来客数が多いフロアの密状態を把握したい
解決の仕組みCO2濃度を測定し可視化する
推進母体/体制埼玉県本庄市、ケイアイスター不動産、Casa Robotics、プロンプト・K
活用しているデータCO2濃度・温湿度
採用している製品/サービス/技術CO2濃度・温湿度センサー、モニタリングシステム(Casa Roboticsおよびプロンプト・Kが開発)
稼働時期2021年5月(福祉部での試験導入開始時期)