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臼井農産、養豚の体重・体格・肉質をAIカメラで計測する実証実験

DIGITAL X 編集部
2021年6月23日

養豚業を営む臼井農産は、豚の体重・体格・肉質をAI(人工知能)カメラを使って計測する実証実験をNTT東日本神奈川事業部およびコーンテックと共同で開始した。養豚業における生産の効率化・省力化および知見の継承ができる仕組みの構築を目指す。NTT東日本が2021年6月7日に発表した。

 臼井農産は神奈川県厚木市で養豚業を営む事業者。今回の実証実験では、各種データの計測作業の省力化とともに、熟練従業員のノウハウのデータ化と知見の継承、および養豚の出荷量・質の安定化などに向けた仕組みの構築を目指す。

 具体的には、深度センサー付きAI(人工知能)カメラを使って、最大50頭の肥育豚の体重および体格による肉質を同時に計測する(図1)。計測したデータと飼育・出荷判断のデータから相関性を導くことで、熟練作業員のノウハウを可視化し、知見の継承と適切な時期での出荷に役立てる。

図1:臼井農産におけるAIカメラを使った実証実験のシステム概要

 実験は2021年6月7日から2022年3月末までを予定する。NTT東日本が通信機器の設置や実証実験の進行を総合的に支援する。コーンテックは、AIカメラによるデータ収集・蓄積、体重・体格・肉質の解析、実体重との差異の確認、および教師データの作成などを担当する。

 臼井畜産では、2021年4月から、豚舎の温湿度およびCO2濃度を測定する実証実験にも取り組んでいる。同データも併せて活用する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名臼井農産
業種農林水産
地域神奈川県厚木市(豚舎所在地)
課題養豚における各種データの計測作業を省力化しながら、熟練従業員のノウハウを継承し、出荷の量・質の安定化を図りたい
解決の仕組みAIカメラを用いて肥育豚の体重、体格、肉質を計測する。計測データと飼育・出荷判断データから熟練作業員の知見を導き出す
推進母体/体制臼井農産、NTT東日本神奈川事業部、コーンテック
活用しているデータAIカメラが撮影した養豚の画像
採用している製品/サービス/技術AIカメラ、クラウド
稼働時期2021年6月7日から2022年3月末(実証実験の期間)