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三菱ふそう、米社製配送計画システムの販売を開始

DIGITAL X 編集部
2021年8月2日

三菱ふそうトラック・バスは米Wise Systemsと提携し、同社製の配送計画システムの販売を開始した。「デジタル製品」に位置付け、拡販する。2021年7月15日に発表した。

 三菱ふそうトラック・バスが販売するのは、物流事業におけるラストワンマイルを対象にした配送計画システムの「Wise Systems(ワイズ・システムズ)」(米Wise Systems製)。トラックなどのハードウェア製品に並ぶ「デジタル製品」に位置付け、2021年第4四半期から提供する。

 Wise Systemsは、AI(人工知能)技術と機械学習を用いて、配送オーダーや荷物、ドライバー、車両、交通状況などの情報から、配送ルートや使用するトラック、ドライバーを選定し、配送計画の最適化を図る。日々のルート計画の作成時間を短縮できるほか、車両の稼働や配送状況をリアルタイムに把握できる(図1)。

図1:「Wise Systems」では配送車両の運行状況をセンターで一括管理する

 米国での導入事例の平均では、走行距離を15%削減し、稼働率を20%高めたとしている。配送遅延も最大で80%解消できた実績があるという。

 システムが作成した配送計画は、ドライバーが持つスマートフォン用アプリケーションに配信する(図2)。ドライバーはスマホで配送ルートを確認したり、配達完了時の通知を送信したりできる。

図2:「Wise Systems」のドライバー用スマホアプリの画面例

 荷物の追跡や進捗に関する情報は常に最新に更新され、最終顧客も配送状況をリアルタイムに確認でき、到着予定時間を事前に知ることができる。荷物を受け取った際の受領サインも、スマホアプリ上で処理できる(図3)。

図3:受領サインの処理もスマホアプリ上で実行する
デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名三菱ふそうトラック・バス
業種製造
地域川崎市(本社)
課題トラックやバスの顧客が抱える課題を解決するデジタル製品事業を拡大したい
解決の仕組みラストワンマイルを対象にした配送計画システムを代理店として販売する
推進母体/体制三菱ふそうトラック・バス、米Wise Systems
活用しているデータ配送オーダーや荷物、ドライバー、車両、交通状況など配送に関する情報
採用している製品/サービス/技術配送計画システム「ワイズ・システムズ」(米Wise Systems製)
稼働時期2021年第4四半期(販売開始時期)