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国分、物流センターの在庫削減に向け需要予測サービスを導入

DIGITAL X 編集部
2022年5月5日

酒類・食品卸の国分グループ本社は、物流センターの在庫削減を目的にAI(人工知能)技術を使った需要予測サービスを導入した。在庫管理や配送計画の最適化を進める。そのためにデータ分析事業を手掛けるDATAFLUCTと資本提携を結んだ。DATAFLUCTが2022年2月3日に発表した。

 酒類・食品卸の国分グループ本社は、物流センターにAI(人工知能)技術を使った需要予測サービスを導入した(図1)。販売・仕入れの過去データに、天気や人流などの外部データを組み合わせ、機械学習で商品の販売数・適正在庫量を予測する。欠品や余剰、在庫回転率、配送計画を改善するのが目的だ。

図1:販売・仕入れデータに、天気や人流、競合の動きなど外部データを組み合わせて需要を予測する

 国分グループ本社 サプライチェーン統括部 イノベーション推進部の山下 氏は、需要予測サービスの導入について、「今までにない新たな価値とサステナブルなサービスを生み出したい」と話す。

 需要予測サービスには「Perswell(パースウェル)」(DATAFLUCT製)を採用した。採用にあたりDATAFLUCTと資本業務提携を2022年2月3日に締結した。両社は今後、青果を中心とした生鮮食品のサプライチェーンを対象にしたサービスの共同事業化に向けた検討を開始する。

 食品流通は、生産から出荷、流通、加工・販売、消費までの商流・物流が多岐に渡る。そのためサプライチェーンの各過程における需要予測が難しく、それぞれで食品ロスが発生しているという。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名国分グループ本社
業種流通・小売り
地域東京都中央区(本社)
課題欠品や余剰、在庫回転率、配送計画を改善したい
解決の仕組み自社の販売・仕入れデータに、天気や人流、競合の動きなど外部データを組み合わせることで、より正確に需要を予測する
推進母体/体制国分グループ本社、DATAFLUCT
活用しているデータ受発注情報や在庫情報、天気や人流、競合の動きなどの外部データ
採用している製品/サービス/技術需要予測サービス「Perswell」(DATAFLUCT製)
稼働時期2022年2月中旬