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コベルコ建機、サプライチェーンを全世界で一元管理する需給計画サービスを導入

DIGITAL X 編集部
2025年7月21日

コベルコ建機は、サプライチェーン全体をグローバルで可視化・一元管理するために需給計画サービスを導入した。市場変動に強い生産・販売体制を構築するのが目的だ。需給計画サービスを提供する米Blue Yonderが2025年7月17日に発表した。

 建設機械や輸送用機器を製造・販売するコベルコ建機は、サプライチェーン全体をグローバルで可視化し一元管理するのを目的に需給計画サービスを導入した。サプライチェーン全体をほぼリアルタイムに連携し、各拠点の情報から需要の増減に合わせて供給量をコントロールする。在庫切れを最小限に抑えながらも販売機会の損失を減らし、製造コストを削減してキャッシュフローの改善につなげるという。

 コベルコ建機では近年、サプライチェーンの課題や混乱が常態化しており、市場変動に対する意思決定スピードやPSI(生産、販売、在庫)の最適化に課題があったという。同社執行役員の西田 吉男 氏は「導入した需給計画サービスは、グローバルに展開するメーカーに多くの実績があり、業務改革の実現に寄与する高い専門知識の提供も受けられる。当社が目指す需要変動に強いグローバル生産・販売体制を支える基盤を構築できる」と期待する。

 需給計画サービスには、サプライチェーン関連サービスを手掛ける米Blue Yonderのサービスを採用した。同社のAPACプレジデントであるアントニオ・ボッカランド 氏は「過剰在庫はキャッシュフローを悪化させ、不足在庫はビジネスチャンスを逃す原因になり、メーカーは最適な供給計画の策定が不可欠になっている。コベルコ建機は現在の課題を解決し、企業や製品全体の計画精度を高められるだろう」としている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名コベルコ建機
業種製造
地域東京都品川区(東京本社)
課題サプライチェーンの課題や混乱が常態化しており、市場変動に対する意思決定スピードやPSI(生産、販売、在庫)の最適化が図れていない
解決の仕組みサプライチェーン全体をグローバルで可視化・管理できる需給計画サービスを導入し最適化を図る
推進母体/体制コベルコ建機、米Blue Yonder
活用しているデータ各拠点の生産・販売に関わる情報
採用している製品/サービス/技術需給計画サービス(米Blue Yonder製)
稼働時期--