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OKIとNTT東日本、工場のローカル5G環境でのAMRの統合管理システムを実証実験
OKI(沖電気工業)とNTT東日本は、工場のローカル5G(第5世代移動通信)環境で複数メーカー製AMR(Autonomous Mobile Robot:自律走行搬送ロボット)を統合管理するシステムの実証実験を共同で実施する。併せて、ローカル5Gの位置測位データを使ってAMRや人、モノの配置や作業工程の最適化を図る仕組みも検証する。2025年10月27日に発表した。
OKI(沖電気工業)とNTT東日本が共同で実施するのは、工場のローカル5G(第5世代移動通信)環境下で、複数ベンダーのAMR(Autonomous Mobile Robot:自律走行搬送ロボット)を統合管理する「マルチベンダー搬送ロボット統合管理システム」の実証実験(図1の左)。OKIの本庄工場(埼玉県本庄市)で2025年11月4日から2026年1月30日まで実施する。
実証では、ローカル5G環境下でAMRを安定して運用できるかどうかと、複数メーカー製のAMRを使うことで従来作業をどれだけ代替できるか、および統合管理による管理負荷の削減効果とを検証する。
併せて、ローカル5Gを使った位置測位データを使って、現場のAMRや人、モノの位置を把握し、リソース配置の最適化や授業員への的確な指示などにより生産リードタイムを短縮する「現場最適化支援システム」の効果も検証する(図1の右)。
検証する両システムの実証主体は、実証場所を提供するOKIが務め、NTT東日本は、プロジェクト全体の統括・推進と、ローカル5G環境の構築、および位置測位システムの実証主体を務める。ローカル5G環境には、イスラエルのASOCS製のシステムを使用する予定である。
OKIとNTT東日本は、生産現場の効率や柔軟性を高めるには、自動化やロボット化、マルチベンダー環境の統合管理、データに基づく工場全体の最適化が必要になると考えている。今後は検証結果を元に、より実用的で持続可能な運用モデルの確立を目指すという。なお今回の実証は、総務省の「地域社会DX推進パッケージ(先進無線タイプ)」に採択されている。
| 企業/組織名 | OKI(沖電気工業)、NTT東日本 |
| 業種 | 製造 |
| 地域 | 埼玉県本庄市(OKI本庄工場) |
| 課題 | 生産現場の効率や柔軟性を高めるには、自動化やロボット化、マルチベンダー環境の統合管理、データに基づく全体最適化が必要になる |
| 解決の仕組み | ローカル5G環境下で複数メーカー製のAMRを統合管理すると共に、ローカル5Gを使った位置測位によりAMRや人、モノの位置を把握しリソース配置の最適化などを図る |
| 推進母体/体制 | OKI、NTT東日本 |
| 活用しているデータ | AMRの走行データ、ローカル5Gを使って測位した現場のAMRや人、モノの位置情報 |
| 採用している製品/サービス/技術 | AMRの統合管理システム「マルチベンダー搬送ロボット統合管理システム」(OKI製)、位置情報に基づく最適配置などのためのシステム「現場最適化支援システム」(同) |
| 稼働時期 | 2025年11月4日~2026年1月30日(実証実験の期間) |
