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関西電力送配電、データやAIエージェントの活用に向けた人材育成やデータ統合基盤の整備を推進
関西電力送配電は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に向け、デジタル人材の育成やAI(人工知能)エージェントの開発・実行環境を強化している。そのために各種データを統合するデータ統合基盤も整備する。系統データや顧客データの分析や、生成AI技術による業務変革を進めるのが狙い。人材育成などを支援するエクサウィザーズとデータ統合基盤を提供するデータブリックスのそれぞれが2026年2月2日に発表した。
関西電力送配電は「関西電力送配電DX戦略2026」を策定し顧客に新たな価値を提供できる「エネルギープラットフォーマー」を目指している。AI(人工知能)需要の高まりや交通の電化による電力需要の高まりや、再生可能エネルギーも含めた電力構成の複雑化が進む中、レジリエンスの強化や利用ニーズの多様化などに対応するとともに、既存設備の高経年化や作業員の減少などの課題解決を目指す。
そのためにまず、デジタル技術活用に向けた組織文化の醸成とデジタル人材の育成に取り組んでいる。
組織文化の醸成では、経営層と部長クラスが全員参加する「DXブートキャンプ」を実行した。白銀 隆之 社長が実行を宣言し、同社CDO(Chief Digital Officer)の松浦 安雄 常務が推進した。DXブートキャンプにより、経営層から部長クラスまでが同じ危機感と方向性を共有し、デジタル時代に向けた組織文化の土台を形成できたとする。
人材育成では、全従業員(2025年3月末時点で8169人)をデジタル人財に育成する。人材を「活用人財」「推進人財」「高度専門人財」の3種に定義し、保有するスキルの可視化と、各人材になるための教育を実施している。
文化醸成、人材育成と並行し、AIエージェントの開発・実行環境および、保有する膨大な系統データや顧客データを活用するためのデータ統合基盤も整備する。データ分析に基づく事業の最適化や生成AI技術を使った業務変革を推進するためだ。
AIエージェントの開発に向けた「Small Successプロジェクト」を立ち上げている。企画部、工務部、系統運用部、配電部が連携する。実務に精通する推進人財がAIエージェントを開発・利用できるようにすることで業務の自動化・効率化を進めたい考えだ。
全社のデータ統合基盤では、設備データやスマートメーターのデータ、業務文書など全てのデータソースを統合する。全データは自社管理するストレージに保持し、データのセキュリティを確保しながら、データとAI資産への権限や来歴、メタデータを管理する。
人材育成には、エクサウィザーズが提供するDX人材発掘・育成サービス「exaBase DXアセスメント&ラーニング」を2024年4月から利用している。
AIエージェントの開発・実行基盤にはエクサウィザーズの「exaBase Studio」を、データ統合基盤には米データブリックスの「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」を、それぞれ採用した。
| 企業/組織名 | 関西電力送配電 |
| 業種 | 公共 |
| 地域 | 大阪市北区(本社) |
| 課題 | レジリエンスの強化や系統利用ニーズの多様化などが求められる一方で、既存設備の高経年化への対応や作業員の減少が課題になっている |
| 解決の仕組み | 組織文化の醸成やデジタル人材の育成と並行し、AIエージェントの開発・実行環境や、全社データを統合するデータ統合基盤を整備する |
| 推進母体/体制 | 関西電力送配電、エクサウィザーズ、データブリックス |
| 活用しているデータ | 設備データやスマートメーターのデータ、業務ドキュメントなど |
| 採用している製品/サービス/技術 | DX人材発掘・育成サービス「exaBase DXアセスメント&ラーニング」(エクサウィザーズ製)、AIエージェント開発・運用環境「exaBase Studio」(同)、「データ・インテリジェンス・プラットフォーム」(米データブリックス製) |
| 稼働時期 | 2024年4月(人材育成の開始時期) |