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埼玉県行田市、下水道点検にドローンとAIを活用へ

DIGITAL X 編集部
2026年2月13日

埼玉県行田市は、下水道の点検にドローンとAI(人工知能)技術を利用する実証実験に取り組む。老朽化が進む下水道の維持管理における安全性の確保と省人力化・無人化が目的だ。そのためにNTT東日本埼玉事業部と連携協定を結んだ。NTT東日本が2026年2月5日に発表した。

 埼玉県行田市が実施するのは、下水道管路の点検作業にドローンとAI(人工知能)技術を利用する実証実験(図1)。同市では2025年8月2日、下水道の点検中に事故が発生しており、点検作業の安全性向上と事故の再発防止が目的だ。実証に向けてNTT東日本埼玉事業部と連携協定を締結した。締結期間は2026年2月5日から2027年3月31日までである。

図1:ドローンとAIによる画像診断を使った点検業務の流れ

 実証では、産業用ドローン「ELIOS 3」(ブルーイノベーション製)を使って下水道管路内を撮影する(図2)。その撮影データを「eドローンAI」(NTT e-Drone Technology製)で分析し、管路のひび割れや腐食を診断する。点検データは「下水道スマートメンテナンスツール」(NTTインフラネット製)で一元管理し、可視化と点検票の自動作成を可能にする。

図2:ドローンを使った管路内点検の様子と、撮影した画像の分析結果の例

 点検データは、GIS(Geographic Information System:地理情報システム)を使って施設や資産の位置情報と属性情報を地図と連動させたデジタル台帳として作成する。ドローン点検、AI画像解析、点検データ管理を組み合わせた一気通貫の仕組みを構築することで、点検業務の効率化を図るとともに、予防保全型の維持管理の実現を目指す。

 NTT東日本によれば、下水道インフラは高度経済成長期に整備された区間が多く老朽化が急速に進行している。下水道の維持管理に必要な作業量が増える一方で専門人材の確保は難しくなっている。特に管路の点検は狭く暗い場所での作業が避けられず、安全性の確保や作業負担の軽減が課題になっている。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名埼玉県行田市
業種公共
地域埼玉県行田市
課題下水道の老朽化が進むなか、インフラの維持管理に向けた点検が不可欠だが、点検中に事故が発生するなど、安全性の確保が急務になっている
解決の仕組みドローンとAI技術などを組み合わせて、下水道管路の点検から診断、管理までを一気通貫に実施できる仕組みを構築し、点検業務の自動化・無人化を図る
推進母体/体制埼玉県行田市、NTT東日本埼玉事業部
活用しているデータドローンが撮影した下水道管路の画像、施設や資産の位置情報と属性情報
採用している製品/サービス/技術産業用ドローン「ELIOS 3」(ブルーイノベーション製)、「eドローンAI」(NTT e-Drone Technology製)、「下水道スマートメンテナンスツール」(NTTインフラネット製)
稼働時期2026年2月5日(連携協定の締結日)