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ウエルシア薬局、患者との対話から薬剤服用歴を自動生成するAIシステムを1949店舗に導入

DIGITAL X 編集部
2026年9月2日

ウエルシア薬局は、患者薬剤師との対話を基に薬剤服用歴(薬歴)を自動生成するシステムを1949店舗に導入した。薬剤師の記録業務を効率化し、患者への接遇や服薬指導といったサービスに充てる時間の拡大を目指す。2026年8月11日に発表した。

 調剤薬局のウエルシア薬局が1949店舗に導入したのは、患者との対話を音声データとして記録し、薬剤服用歴(薬歴)をAI(人工知能)技術で自動作成するシステム。薬剤師が薬歴を記載する時間を短縮し、患者との対話や服薬指導などの接遇に充てる時間を増やのが目的だ。

 新システムでは、調剤カウンターに集音マイクを設置し、患者と薬剤師との対話を録音し、その音声を薬歴の下書きとしてまとめる(写真1)。薬歴は(1)主観的情報、(2)客観的情報、(3)評価、(4)計画の4項目で構成。薬剤師は患者との対話を終えた後、生成された薬歴の下書きを確認・修正して記録にする。

写真1:新システムでは調剤カウンターに設置したマイクで取得する音声から薬歴を作成する

 ウエルシア薬局は、2025年9月から関東8店舗、西日本10店舗、東海地域9店舗の計27店舗で同システムを試験導入してきた。試験店舗では、1回の薬歴記載にかかる時間が平均で50秒短縮し、患者への接遇を中心とした業務変革が確認できたことで本格導入を決めた。

 試験に携わった薬剤師からは、音声記録を残すことで、過去の服薬指導の内容を確認しやすくなったとの声が出ている。また「正確な情報に基づいて、丁寧かつ充実した説明につなげられるようになった」との効果や「以前よりもゆとりを持って患者の話を聞けるようになった」という評価が挙がっているという。

 薬歴作成ではこれまで、患者との対話や服薬指導の内容を薬剤師が記憶したうえで専用端末に入力する方法のほか、薬剤師がマイクに向かって音声入力したデータをテキスト変換する方法を用いていた。

 自動作成システムには、ヘルスケア関連サービスを手掛けるカケハシの「AIアシスタント音声薬歴生成機能」を採用した。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名ウエルシア薬局
業種流通・小売り
地域東京都千代田区(本社)
課題薬剤師が薬歴を作成する時間を短縮し、患者との対話や服薬指導などの接遇に充てる時間を増やしたい
解決の仕組み患者と薬剤師の対話を録音した音声データからAI技術が薬歴の下書きを自動生成し、薬剤師による記録作業を効率化するシステムを導入する
推進母体/体制ウエルシア薬局、カケハシ
活用しているデータ調剤カウンターに設置した集音マイクで録音した患者と薬剤師の対話内容
採用している製品/サービス/技術「AIアシスタント音声薬歴生成機能」(カケハシ製)
稼働時期2025年9月(27店舗での試験導入時期)