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無線LAN利用客へのマーケティングを容易にするサービス、ネットワンパートナーズが開始

DIGITAL X 編集部
2017年10月27日

来店客の増加を狙って提供する無線LANサービスを使って来店客へのマーケティング施策を容易に実施できるようにするサービスが2017年10月23日から始まっている。ネットワンパートナーズがパートナー企業を介して提供する。

 ネットワンパートナーズが提供するのは、米Cloud4Wiが展開するクラウドサービスの「Volare」。店舗などで提供する無線LANサービスにおいて、接続時の認証手続きを簡易にすると共に、利用客に対しキャンペーン情報やクーポンなどをプッシュ配信することで店舗の売り上げ増につなげる。

 接続認証手続きは、主要なSNS(Social Networking Service)との連携認証によって解決する。利用客は普段利用しているSNSアカウントで認証することで無線LANサービスを利用できる。SNSアカウントで認証した利用客には、店舗や企業のSNS公式アカウントのフォローや、チェックインをうながす画面を利用客の端末に表示できる。

 ほかに、携帯電話のショートメッセージを利用した認証や、メールを利用した認証、ユーザー名とパスワードを使う認証にも対応する。主要メーカーの無線LANアクセスポイントが利用できるため、既に無線LANサービスを提供している店舗でも、ハードウェアを切り替えることなくVolareのサービスを利用できる。

 無線LAN利用客への販促策は大きく2つある。1つは、無線LAN接続時に利用客の画面に表示する「スプラッシュページ(任意のイメージ画像を全画面表示する)」の指定と認証画面の設定。スプラッシュページに実施中のキャンペーン情報を知らせる画像を指定すれば、キャンペーンに合わせて商品を購入する来店客の増加を見込める。認証画面にキャンペーン情報を指定すれば、購買促進効果を期待できる(図1)。

図1:無線LANサービスの利用客の端末に表示できる情報の例。左からスプラッシュページ、店舗情報を背景にした認証画面、クーポン

 もう1つは、利用客への情報配信。利用客の端末に広告や割引クーポンを配信できる。ショートメッセージでの配信も可能だ。情報の配信頻度などは店舗側で設定できる。店舗や時間帯、来店回数、配信手段、配信内容などが設定可能だ。個々の来店客も識別するため、例えば「来店が3回目の顧客に対し特別割引情報を入れたメールやクーポンを配信する」といったことができる。