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ファナック、射出成形機の消耗品の交換時期をディープラーニングで予測し通知可能に

DIGITAL X 編集部
2017年10月31日

ファナックは2018年1月から、工場の製造機器の消耗状態をディープラーニング(深層学習)で予測する機能の受注を開始する。AI(人工知能)技術ベンチャー企業のPreferred Networks(PFN)と共同で開発した。両者が2017年10月24日に発表した。

 新機能「AIバックフローモニタ」は、ファナック製の電動射出成形機「FANUC ROBOSHOT α-SiA」シリーズに対応するオプション機能。樹脂を射出してプラスチック製品を形成する際の、逆流防止弁の摩耗状態を評価/予測することで交換時期を知らせる。

図1:電動射出成形機「FANUC ROBOSHOT α-SiA」シリーズの外観

 従来、樹脂の逆流状況を示すデータは、その波形の変化を人が読み取り、逆流防止弁の交換時期を推測していた。このデータ波形をディープラーニングで分析することで、摩耗量を数値化でき交換時期を通知できるようになった。

 AIバックフローモニタは、クラウドにアクセスしないのも特徴。データは「FANUC ROBOSHOT α-SiA」シリーズの品質情報管理ソフトウェアである「FANUC ROBOSHOT-LINKi」で処理し、そのためのコンピュータは射出成形機の近くに設置することを想定している。