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釜石市、空き家の移住希望者へ提供や民泊への転用を推進

DIGITAL X 編集部
2017年12月19日

岩手県釜石市は、市内の遊休不動産活用に本格的に取り組む。移住希望者に向けた物件情報の提供や、民泊施設への転用を進める。そのために、LIFULLと楽天LIFULL STAYと提携した。2017年12月6日に発表した。

 釜石市が空き家の活用を進めるのは、人口減や少子高齢化問題に対策を打つと同時に、2019年9月に開かれるラグビーワールドカップ2019を前に国内外からの観戦客の受け入れ態勢を整えるため。

 空き家情報は、LIFULLが運営するWebサイト「LIFULL HOME'S 空き家バンク」などを通して発信する。同サイトでは、各自治体が個別に公開している空き地や空き家情報を一元化し、検索や比較ができる。

 LIFULLは2018年4月から、同社の正社員1名を空き家問題の解決に協力する「地域おこし企業人」として派遣する。空き家の管理と活用の事業モデル検証や事業開発を支援する。空き家に関連した事業での起業を目指す人材の誘致や、彼らの事業化も支援する予定である。

 一方の、空き家の民泊施設への転換は、楽天LIFULL STAYが手掛ける。楽天グループで民泊事業を営んでいる同社が、事業を通して得たノウハウを活用し民泊施設への転換を進める。転換のモデルケースとなるような事例を開発し、地域住民を対象にした民泊セミナーを開催するほか、集客やマーケティングの支援を通して宿泊施設を増やしたり、観光需要を作り上げたりを目指す。