• News
  • 製造

ファナックの「FIELD system」に最適化したエッジサーバー、ネットワンパートナーズが発売

DIGITAL X 編集部
2018年2月9日

ファナックが提供する産業用ロボットの制御システムに最適化したエッジサーバーが登場した。ソフトウェアなどをファナックのシステムに合わせて設定したもので、ネットワンパートナーズが2018年2月2日から販売している。

 ネットワンパートナーズが発売したのは「Cisco UCS for FIELD system」。ファナックが2017年10月から提供している「FIELD system(FANUC Intelligent Edge Link & Drive system)」用ミドルウェアなどの導入・設定を済ませているのが特徴だ(図1)。工場などの設備担当技術者や、設備事業者などITに詳しくない担当者がFIELD systemを構築する際に利用することを想定している。

図1:ファナックが指定する「Cisco UCS C220シリーズ」

 ファナックのFIELD systemは、製造用ロボットなどの稼働データを収集し、それをAI(人工知能)などで分析した結果を加味しながら制御するためのシステム。エッジサーバーを採用することで、ネットワーク遅延を最小限に抑え、リアルタイムで機械を制御する(図2)。

図2:ロボットの近くにサーバーを置くことで制御信号をリアルタイムに出す

 このエッジサーバーには、米Cisco Systems製の「Cisco UCS C220シリーズ」が指定されているが、FIELD System用に利用するには、FIELD system用ミドルウェアなどをインストールし設定する必要がある。このエッジサーバーとして動作させるのに必要なミドルウェアなどの導入と設定をネットワンパートナーズが代行する。

 まずは、1Uのラックマウント型で2CPUを搭載する「Midモデル」を提供。2018年春には、より性能が高い「Highモデル」を発売する予定である。