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工場へのAI導入に向けて必要なデータが準備できているかを診断、IoT支援のスカイディスクが提供
2018年3月16日
工場にAI(人工知能)を導入し十分な成果が出せるだけのデータが整備されているかを診断するサービスが始まった。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)導入支援などを手がけるスカイディスクが2018年3月14日から提供している。
スカイディスクが提供するのは「スマートファクトリー化向けAI簡易診断パッケージ」。工場へのAI導入を検討している企業を対象に、工場で取得できているデータが、AIで分析すれば効果を出せる状態にあるかどうかを診断する。
同社によれば、AI導入に失敗する原因の多くは、必要と判断したデータを収集した段階で、いきなりAI導入に進んでしまうことにある。結果、データの量が少なかったりデータ項目が不足していたり、あるいはデータの欠損や異常値が多数発生するなど、データに関わる問題が発生し、AIを利用するための開発に進めなくなる。
AI簡易診断パッケージでは、工場が取得しているデータを検証し、AI導入が可能かどうかを判定する。具体的には、工場のデータをスカイディスクが評価し、結果を「データ診断カルテ」として提供する(図1)。この段階でデータに不備があれば、必要なデータを追加で取得するよう企業に求める。その際は、データの取得方法のアドバイスも提供する。
データを追加で取得できたら、そのデータをスカイディスクが簡易的に解析する。結果は「解析レポート」にまとめ、報告会を開催してAI導入の可否を判断する。顧客企業がAI導入を決定すれば、要件定義の依頼にも応じるとしている。
AI簡易診断パッケージの利用料金は50万~100万円(税別)。ただし、データ診断カルテを提供した段階で終わった場合は無料である。