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画像から人や車の数を算出するサービス、NSWが開始

DIGITAL X 編集部
2018年3月23日

道路などに設置したカメラで撮影した動画や静止画から、行き交う人や車の台数を算出サービスを日本システムウエア(NSW)が開始した。交通量を調査員を置かずに調べられるという。2018年3月14日に発表した。

 日本システムウエア(NSW)が提供する「CityVision」は、カメラで撮影した動画や静止画をAI(人工知能)で解析し、カメラの前を通過した人や車の数を導き出すサービス(図1)。カメラの前を複数の人が並んで通過しても、1人ひとりを正しく認識できるという。

図1:「CityVision」の利用イメージ、道路を通過する人や車を数えるだけでなく、イベント会場を出入りする人の数も数えられる

 CityVisionを利用すれば、交差点などでの交通量調査を無人で実施したり、イベント会場に出入りした人数を数え今、会場内にいる人数を算出したりが可能になる。画像解析時に個人や車両を特定することはない。使用したデータは解析終了直後に消去することでプライバシーを保護する。

 認識対象には、人や車のほかに、任意の物体を設定することもできる。NSWが提供するデータ分析サービス「Toami Analytics」と連携させれば、算出結果に関連するデータを組み合わせた分析もできる。

 NSWは今後、自治体の都市計画や小売業の販売計画立案といった用途に向けて、CityVisionのサービスを拡充していく。物流業や外食業などの特定業種に向けた画像解析サービスの提供も予定している。