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物流倉庫や工場など暗所でも発電・動作するビーコン、富士通が発売

DIGITAL X 編集部
2018年4月6日

物流倉庫や製造現場、施設の廊下など証明を抑えた場所でも発電し動作するビーコンを富士通が2018年4月末から提供を始める。従来品の10分の1の明るさでも動作するように改良した。2018年3月30日に発表した。

 ビーコンは、Bluetoothによる信号の発信器。これを受信することで、人や物の位置や動線が把握できる。富士通の「「FUJITSU IoT Solution Battery-free Beacon PulsarGum」は、太陽光発電で動作するビーコンで、電源を確保する必要がない。今回、富士通研究所が開発した技術により、これまでの10分の1の明るさでも動作するように改良した(図1)。端末に搭載する太陽電池を多段化するとともに、電源回路を改良することで、小電力での動作を可能にした。

図1:富士通が新たに開発したビーコン

 新ビーコンは、製造現場など、照明を抑えた現場でもビーコンを使いたいという顧客ニーズを受けて開発した。富士通は、ビーコンが発する信号をスマートフォンなどで受信し、同社のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)向けクラウドサービス「FUJITSU Cloud Service K5 IoT Platform」に集めることで、生産性を高めるためのシステム構築・活用につなげた考え。