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コネクテッドカーのセキュリティを遠隔から監視・分析するシステム、アズジェントがイスラエル製を販売へ

DIGITAL X 編集部
2018年4月23日

インターネットへの通信機能を持つ「コネクテッドカー」のセキュリティを遠隔から監視するためのシステムをアズジェントが2018年5月から販売する。イスラエルのUpstream Securityが開発する製品だ。2018年4月12日に発表した。

 アズジェントが発売すのはイスラエルUpstream Securityが開発する「Upstream」。コネクテッドカーとサーバーの間での通信内容を分析し、通常と異なる通信の発生を検知し、警告を発する(図1)。

図1:Upstreamの管理者用画面。セキュリティ上の問題が発生している車両の現在地を地図上で表示している

 Upstreamはコネクテッドカーとサーバーの通信を(1)プロトコル構造、(2)トランザクション分析、(3)コンテキストセキュリティ、(4)ふるまい検知の4つの方法で分析する。

 プロトコル構造では、通信パケットを分析し、プロトコルで決まっているルールに従わない通信がないかを確認する。

 トランザクション分析では、コネクテッドかカーとサーバーの通信パターンを分析し、通常のパターンでは考えられない通信を検出する。たとえば、突然大量の通信が始まったりするなどである。

 コンテキストセキュリティは、クルマの走行状況からは考えられない異常な通信を検出する。具体的には、高速で走行中にドアを開けるなどである。

 ふるまい検知は、コネクテッドカーやドライバーの行動パターンを分析し、通常の行動パターンから考えて異常と判断できる動きを検知する。

 Upstreamの価格は、1000台の契約で年間1000万円。ほかに初期費用が必要になる。