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「いつ、どこで、何が」を分析するためのサービス、米Teradataが提供開始

DIGITAL X 編集部
2018年4月27日

スマートシティや人のバイタルデータなどから「いつ、どこで、何が」起こっているのかを分析するためのサービスを米Teradataが開始した。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)端末の現在位置を示す情報と、端末が発する情報を時系列で分析する。米国では2018年4月9日に発表されたもの。

 米Teradataが提供を開始したのは「4D Analytics」サービス。同社のデータ分析サービス「eradata Analytics Platform」の新機能に位置付ける。コネクテッドカーやウェアラブルデバイスなどの現在位置データと、端末が収集するデータ、および関連データを時系列で組み合わせて分析する(図1)。時間と場所を基に文脈(コンテキスト)を分析することで、より実空間に近い結果が得られるという。3次元(3D)の地理空間と時間軸(1D)の意味で「4D」と呼んでいる。

図1:「4D Analytics」が分析するデータの例。コネクテッドカーの現在位置に加えて、速度、気象データなどが対象となる

 分析結果は、スマートシティにおける交通や環境負荷の問題、あるいは個人の健康問題などの最適化に利用できるとしている。分析担当者がデータを分析するほか、結果を端末(エッジ)に送り返し、たとえば自動車の運転状態を制御することもできる。複数のコネクテッドカーからのデータを分析し、事故とニアミスの発生状況を予測し、その結果をコネクテッドカーに戻して安全に運行させるなどである。

 交通機関の車両に関する地理空間や利用者層、気象のデータを時系列で分析すれば、乗客数を予測し、それに合わせたサービスを提供できるよう車両を運行することができるとしている。