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製造現場の複数データを組み合わせて分析するためのツール、米Rockwell Automationが発売

DIGITAL X 編集部
2018年5月2日

製造現場で発生するデータを利用者自身が自由に組み合わせて分析するためのツールを米Rockwell Automationが2018年4月23日に発表した。

 米Rockwell Automationが発売したのは「FactoryTalk Analytics」。製造現場で発生するデータを分析し、意思決定を支援するためのツール群で、エッジ側での処理を含めたデータの収集から蓄積、分析と可視化までをカバーする。現場の担当者が、複数種のデータを組み合わせ、希望の手法でデータを分析できる(図1)。発売に合わせて、機械学習機能も用意し、機械の故障を予知するなど予防保守にも対応できるようにした。

図1:FactoryTalk Analyticsでは、分析結果をグラフなどの見やすい形で表示する

 FactoryTalk Analyticsは、2017年11月に「Project Scio」として発表されたもの。これまでに複数顧客が試用し、生産時間の短縮などが可能になったという。たとえば、太陽光発電パネルメーカーでは、複数の施設に分散している従来システムのデータベースと、クラウド上にあるデータベースを接続し双方のデータを分析することで生産ラインの停止時間を短縮できた。新しいシステム開発が不要になり、IT部門の費用も削減できたとしている。

 また、世界的な自動車メーカーでは、統合は困難と考えていたデータベースの集約に成功。生産部門の責任者や経営幹部が、生産現場のデータを分析し、生産目標の予測精度向上に役立てているとしている。