- News
- 医療・健康
高齢者の健康維持につながる要因をAIで分析、千葉大学とNECが共同研究
2018年5月3日
高齢者の健康維持につながる要因を見いだし、重症化の防止や医療費・介護費の抑制を目指す研究に、千葉大学とNECが共同で取り組む。レセプトや健診結果などを分析する。NECが2018年4月25日に発表した。
千葉大とNECが共同研究するのは、高齢者の健康維持に役立つ要因の抽出と、その有効性の検証。「日本老年学的評価研究(JAGES:Japan Gerontological Evaluation Study)プロジェクト」と連携して、財政効果も測定し、地域高齢者の健康維持や給付費の適正化につなげる。
研究では、自治体などが保有する診療報酬明細書と介護給付費明細書(レセプト)、特定健康診査の結果など種々のデータを活用する。NECのAI(人工知能)技術の一種である「異種混合学習技術」に、千葉大学 予防医学センターの近藤 克則 教授が予防医学の見地から考案した「健診・医療・介護のデータ分析手法」を組み合わせてデータを分析する。
なお住民のデータは、NECの「NECデータ匿名化ソリューション」を使って処理し、個人情報保護法や行政機関個人情報保護法などに従った利用方法になっていることも検証する。