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IoTシステムを構築するための動作検証済みテンプレート5種、コネクシオが発売

DIGITAL X 編集部
2018年5月30日

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)システムを構築するためのハードウェアやソフトウェアを予め組み合わせたテンプレート型商品を、IoT用の通信デバイスなどを手がけるコネクシオが2018年7月から発売する。まずや用途別に5種類を用意する。2018年5月24日から販売してる。

 コネクシオが2018年7月から提供する「Smart Ready IoTソリューションテンプレート」は、IoTシステムを構成するセンサーからデバイス通信、ゲートウェイ、ネットワーク、データストア、見える化までの6分野を対象に、機器やソフトウェアを用途別に組み合わせたもの。それぞれの接続について事前検証済みのため、システム構築期間の短縮が図れる。

 用途別に5つのテンプレートを用意する。(1)無線センサー端末を使用する「Wireless」、(2)工場の製造機器を接続する「PLC」、(3)GPS(全地球測位システム)による位置情報を活用する「Geo」、(4)各種センサー端末を使って製造機器の故障時期などを予測する「予兆監視」、(5)センサー端末やゲートウェイなどIoTシステムで使用する機器の状態を監視する「デバイス監視」である(図1)。

図1:コネクシオが提供を始めた5種類の「Smart Ready IoTソリューションテンプレート」

 これら5種類のテンプレートは、それぞれを組み合わせて利用することもできる。たとえば、各テンプレートにデバイス監視テンプレートを組み合わせれば、端末の状態を監視し異常を早期に発見できるようになる。WirelessテンプレートとPLCテンプレートを組み合わせれば、温湿度や照度を検知し製造機器の運転状態を制御する仕組みを構築できる。

 テンプレートに使用している機器やソフトウェアは量産品であり、PoC(概念検証)にとどまらず、小規模システムから始めユーザー数の拡大に合わせてシステムを拡張することも可能である。

 WirelessとPLC、デバイス監視の3種のテンプレートを7月2日から、Geoと予兆監視のテンプレートは8月から、それぞれ提供を始める。

 なおコネクシオではテンプレート発売を前に、必要な機器やソフトウェアを提案する「Smart Ready IoTコンサルティングサービス」と、ゲートウェイやセンサーなどに組み込むソフトウェアの開発やカスタマイズに応じる「アプリケーション開発サービス」を開始している。