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土木学会がAIやIoTなどの技術を土木に応用するアイデアコンテスト、インフラ関連データが題材

DIGITAL X 編集部
2018年6月1日

土木学会が、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などの先端技術を土木分野に応用するためのアイデアコンテストを開催する。インフラ関連データを提供し、それを活用できるアイデアを募る。実施概要を2018年5月25日に発表した。

 土木学会が開くコンテストは「土木学会インフラデータチャレンジ」。参加者に、道路や、河川、交通、港湾、水道、地形といったインフラ関連データを提供し、そのデータを使って土木分野に応用するためのアイデアを募集する。最優秀賞には賞金50万円を贈るなど、賞金総額は200万円である。

 アイデアは3部門で募集する。(1)データを活用したアプリケーションを募る「アプリ部門」、(2)データ分析による課題解決策を募る「アイデア部門」、(3)データの視覚化や新しいデータセット構築のアイデアを募る「データ部門」である。

 応募は専用のWebサイトで受け付ける。公募期間は2018年7月1日から2019年1月26日まで。締め切り後、審査を経て2019年4月に受賞者を発表し表彰式を開催する予定である。

 土木分野では、国土交通省が推進する「i-Construction」など、デジタル技術の応用が始まっているが、工場の自動化などを進める製造業などに比べると、導入速度が遅い面は否めない。土木学会としては、コンテストをテコに、土木分野におけるデジタル活用を進め、インフラの整備・運用や、国土管理における課題の解決を図りたい考えだ。