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万引きにつながる不審行動を検知するクラウドサービス、NTT東日本とアースアイズが提供へ
2018年6月6日
小売店店頭などを撮影した画像をAI(人工知能)で分析することで、万引きにつながる兆候を検知するクラウドサービスが2018年6月下旬から提供される。検知システムを開発したアースアイズと、同社と提携したNTT東日本が販売知る。NTT東日本が2018年5月28日に発表した。
NTT東日本らが販売する「AIガードマン」は、店内画像を分析し万引きにつながる不審行動を検知すれば、店員や警備員が持つスマートフォンに通知するサービス。通知を受けた店員や警備員が不審者に声をかけることで万引きを未然に防ぐ。ドラッグストアのキリン堂やココカラファイン、スポーツ用品店のゼビオ、家電量販店のビックカメラと試験運用してきたシステムを商品化した。
不審行動を検知するためのAIは、カメラ側に搭載されている。カメラはクラウドに接続され、不審行動を検知した位置と画像をクラウドに送信する。クラウドには動画像も蓄積するため、店舗にサーバーやレコーダーを設置しなくても、一般的な監視カメラとしても運用できる(図1)。
うろうろや、きょろきょろといった不審行動は、アースアイズが持つ過去のデータから作成したパターンファイルを使って検知する。パターンファイルは随時更新され、クラウドからカメラに配付する。
不審者を検知した回数や、店員や警備員が声をかけた回数は、管理者に定期的に通知する。声かけによる効果を可視化することで、声かけ行動を継続させる効果が期待できるという。
AIガードマンの利用料金は、カメラ1台当たり月額4000円(税別、以下同様)。ストレージの月額利用料として、10Gバイトで500円。100Gバイトで4800円。500Gバイトで2万3000円、1Tバイトなら4万円がかかる。初期費用として、カメラの1台当たり23万8000円と設置費用がかかる。設置費用は設置するカメラの台数によって変動する。