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2018年の国内IT市場は全産業がプラス成長し17兆5000億円規模に、IDC Japanが予測

DIGITAL X 編集部
2018年6月8日

2018年の国内IT市場の規模は、前年比4.3%増の17兆5158億円に達し、産業別にみても全産業でプラス成長になる--。こうした予測をIDC Japanが2018年5月29日に発表した。

 IDC Japanの予測によると、2018年の国内IT市場規模は前年比4.3%増の17兆5158億円。大型のシステム刷新の需要は低調ながらも、スマートフォンやIaaS(Infrastructure as a Service)の需要が市場を押し上げるとしている。

 世界的な経済状況の好況さを背景に、国内では景気刺激策が続くことで、2018年から2022年にかけては前年比1.1%増で成長するとみる。2019年10月の消費税増税前の駆け込み需要や、2020年1月のWindows 7サポート終了に伴うPCの買い替え需要などが要因になる。

 産業分野別に見ると、すべての産業分野で前年比でプラスの成長を果たすとする。複数の産業分野では2~4%台の成長率を記録する。具体的には、海外市場での需要が高まっている組み立て製造業や、電力自由化によって競争力を高めたい電力/ガスなどのエネルギー業、そして、SNSの活用を本格的に始めようとしているインターネットショッピングモールやネット通販(EC)といった業界である(図1)。

図1:2017年~2022年の国内IT市場規模。産業分野別に色分けしている。2017年は実績値で2018年以降は予測値(出所:IDC Japan)