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地図データ使うアプリの開発者に向け無料プランを提供、オランダのHERE

DIGITAL X 編集部
2018年8月29日

自動運転車などに地図データを提供するオランダのHERE Technologiesは、同社のデータを利用するアプリケーション開発者に対し、用途を問わず無料で利用できるプランの提供を開始した。2018年8月1日に発表した。

 蘭HERE Technologiesはこれまで、開発者向けては90日間限定の無料トライアルを提供してきた。、ほとんどのAPI(Application Programming Interface)やSDK(Software Development Kit)を利用できるものの、90日の経過後は有料プランを契約する必要があった。

 ただ、最も安価な「Basic」プランでは、APIやSDKの範囲がシンプルな機能に限定される。すべての機能を利用するには、より高価なプランを契約しなければならなかった。

 今回、新プランとして「Freemium」と「Pro」の2種類を用意した。いずれも無料だが、一定のトランザクション(端末からサーバーへのリクエスト)量を超えると有料になる。具体的には、Freemiumは1カ月当たり25万トランザクションまで。それ以上は、1000件ごとに1ドルが従量課金される。

 Proは1カ月当たり100万トランザクションまで。それ以上は個別見積もりになる。Proではメールによるサポートが利用でき、サーバーの稼働率99.9%を保証するとしている。

 FreemiumとProでは、利用できる機能は同じで、有料/無料アプリ製作やWebサイトへの地図表示など、用途は問わない。ただし、SDKを利用して製作したアプリのアクティブユーザー数は5000人まで、人や車両など追跡監視対象(マネージドアセット)は250件までに制限される。制限を超える場合は、ボリュームディスカウントのプランを用意するという。