サプライチェーン管理へのブロックチェーンの利用を支援するサービス、NTTデータとクニエが開始

　NTTデータとクニエが開始したのは、製造業や流通業、商社などサプライチェーンに関わる種々の企業を対象に、ブロックチェーンの利用を支援するサービス。（1）ユースケース検討支援、（2）業務改善・業務改革型コンサルティング、（3）新規ビジネス創出型コンサルティングの3種のサービスを用意する。

　ユースケース検討支援では、企業へのヒアリング、あるいは少人数でのワークショップを実施することで、ロックチェーンを適用できる業務案を絞り、優先順位を付けたうで実施計画を策定する（図1）。

図1：ユースケース検討支援の内容

　業務改善・業務改革型コンサルティングでは、既存業務における具体的な課題の解決策を検討する。同時に、NTTデータのブロックチェーン技術を使ったデモアプリケーションを構築し、実現の可能性や効果を確認・検証しながら、本番化を目指す（図2）。

図2：業務改善・業務改革型コンサルティングの流れ

　新規ビジネス創出型コンサルティングでは、新規ビジネスのアイデアや計画を技術面とビジネス面の両面から検討し、検証を重ねて実現を目指す（図3）。

図3：業新規ビジネス創出型コンサルティングの流れ

　本サービスにおいて、NTTデータはシステム提供、プロトタイプ開発、技術的コンサルティング、プロジェクトマネジメントを担当。クニエは、ビジネス面でのコンサルティングとユースケース検討の支援を担当する。

　NTTデータらによれば、ブロックチェーンの適用範囲は、仮想通貨の取引記録以外に広がっている。なかでも、複数の企業間で情報連携を図るサプライチェーン管理業務は、ブロックチェーンによって大きな効果が得られると期待されているという。なおNTTデータは、同分野のベンチャー企業である米Skuchainと協業体制を組んでもいる。