• News
  • 物流

宅配用保冷ボックスの温度をSigfox経由で監視するシステム、オリエント商事が開発へ

DIGITAL X 編集部
2018年11月8日

生鮮食品や冷凍・冷蔵食品の宅配サービスに利用する宅配用保冷ボックス内の温度を監視するシステムを産業機材や物流システムなどを手がけるオリエント東海林が開発している。温度センサーで取得したデータをLPWA(Low Power Wide Area)通信の「Sigfox」で送信し管理する。2019年春の提供開始を予定する。Sigfox通信サービスを提供する京セラコミュニケーションシステムが2018年9月25日に発表した。

 産業機材や物流システムなどを手がけるオリエント商事が開発しているのは「保冷BOX監視システム」(図1)。宅配用の保冷ボックス内の温度を監視し、設定温度を超えると管理者にメールで通知する。専用保冷ボックスとセットで提供する「据え置き型」と、既存の保冷ボックスに組み合わせる「モバイル型」を用意する。

図1:保冷ボックスと2種類のセンサー

 保冷ボックス用のセンサーは、温度センサーとボックスの蓋の開閉を検知する機能を持つほか、GPS(全地球測位システム)センサーを接続できる。温度のほか、保冷ボックスの現在位置も取得できる。電源は単3型乾電池2本。電池交なしに約4カ月間、使用できるという。ちなみに、据え置き型の保冷ボックスの外寸は530×320×365mm、内寸は460×250×275mmである。

 センサーで取得したデータは、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)が提供するLPWA(Low Power Wide Area)通信サービスの「Sigfox」を利用し、管理センターに送る。保冷ボックス内の温度は管理画面で確認できる(図2)。蓋の開閉の検知機能により、配達員が保冷ボックスの蓋を開閉した時刻も記録する。

図2:「保冷BOX監視システム」の管理画面。ボックス内の温度の推移と蓋の開閉時刻を確認できる

 保冷ボックスを利用した宅配サービスでは一般に、ドライアイスや保冷剤で冷やすだけで温度管理はなされていない。保冷BOX監視システムでは、保冷ボックス内の温度を管理することで、生鮮食品などの宅配サービスの質的向上に寄与できるとみる。オリエント商事は、ネット通販市場の拡大に伴って、生鮮品や冷凍・冷蔵食品の取り扱いが増えると予想し、同種の宅配サービス事業者に提案したい考えだ。