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野原ホールディングス、オリジナル建材のBIMパーツを無料公開し設置イメージを3Dで確認可能に

DIGITAL X 編集部
2018年11月9日

野原ホールディングスと、その子会社である野原産業エンジニアリングは、自社開発した建材のBIM(Building Information Modeling)パーツを無料公開している。3D(3次元)設計ツールに取り込めば、その建材の設置イメージを3D画像で確認できる。マーケティングの一環として2018年9月19日に発表した。

 野原ホールディングスと、その子会社である野原産業エンジニアリングが、BIM(Building Information Modeling)パーツを公開したのは、自社開発している建材「WOODSPECフェザールーバー」のもの。外装や外構フェンス・目隠しなどに使用する建材で、再生木とプラスチックを混合して製造している(図1)。

図1:「WOODSPECフェザールーバー」のBIMパーツ

 今回、海外市場への展開を含めたマーケティング活動の一環としてBIMパーツを公開した。BIMパーツは、スウェーデンのBIMobjectが運営するBIMパーツのマーケットプレイスにユーザー登録すれば、無料でダウンロードできる。マーケットプレイスの日本語環境は、BIMobjectと野原ホールディングスの合弁会社であるBIMobject Japanが運営している。

 BIMobjectでは、ダウンロードしたBIMパーツを、3D CADツールで利用するための「Autodesk Revit」や「GRAPHISOFT ARCHICAD」といった連携ツールも無料で提供している。これらツールを使えば、建築設計者はCADソフトウェアの画面からBIMパーツをダウンロードし、設計中のモデルに使用できる。

 BIMobjectの登録ユーザー数は、世界で約90万人としている。野原ホールディングスとしては、そこにBIMパーツを公開することで、自社製品の海外展開を期待する。

デジタル変革(DX)への取り組み内容
企業/組織名野原ホールディングス、野原産業エンジニアリング
業種製造
地域東京都新宿区
課題自社開発した建材の海外を含めた市場展開を図りたい
解決の仕組み製品のBIM(Building Information Modeling)データをグローバルにユーザー数が多いBIMのマーケットプレイスで無償公開する
推進母体/体制野原ホールディングス、野原産業エンジニアリング、BIMObjects Japan
活用しているデータ製品のBIMデータ
採用している製品/サービス/技術BIMObjectsのマーケットプレイス(スウェーデンのBIMobject製)
稼働時期2018年9月