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道路の画像から交通量を自動計測するソフト、日立産業制御ソリューションズが発売

DIGITAL X 編集部
2018年11月14日

車両の交通量を自動的に計測するためのソフトウェアが登場した。道路を撮影した画像から通過台数や車種を算出する。日立産業制御ソリューションズが2018年9月28日から、日本のほか、中国と東南アジア地域で販売している。

 日立産業制御ソリューションズが発売する「日立画像トラフィックカウンタ」は、交通量を自動的に計測するためのソフトウェア。撮影した道路の画像から車両の通過台数や車種を自動的に判定する(図1)。車種は、普通乗用車、小型乗用車、大型特殊自動車、小型特殊自動車、および軽自動車に分けられる。

図1:「日立画像トラフィックカウンタ」で、交通量を計測する手順

 交通量の調査の多くは、調査員を配置し人手で通行量などを数えている。ただ、調査員によって計測結果がばらつくほか、そもそも調査員不足から、なかなか確保できないという課題がある。日立画像トラフィックカウンタを使えば、これらの課題を解消できる。

 日立産業制御ソリューションズはこれまで、顧客が撮影した画像を分析し交通量を計測する解析サービスを受託型で提供していた。今回、受託解析のノウハウを基にソフトウェアパッケージ化を図った。自動計測に適した映像の撮影支援ツールも用意し、撮影から計測、検証までを利用者自身が実施できるという。

 また解析映像に計測結果を重ねて表示することで、目的の車種を正しく計測できているか、検知漏れがないかを検証し、手動で修正することもできる。

 日立画像トラフィックカウンタはWindows 10上で動作し、撮影支援ツールはAndroid搭載タブレット上で動作する。価格は、1ライセンスが200万円(税別)から。個別見積もりで、3カ月か6カ月、12カ月の期間ライセンスにも対応する。