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ロボットが運ぶマンション内宅配システム、アイホンと日立、日立ビルシステム、フルタイムシステムの4社が共同開発へ
2018年11月15日
マンションへの宅配にロボットを使用するシステムを、アイホンと日立製作所、日立ビルシステム、フルタイムシステムの4社が共同開発する。不在時の再配達問題の解消を狙い、2021年度の実用化を目指す。4社が2018年9月28日に発表した。
アイホンと日立製作所、日立ビルシステム、フルタイムシステムの4社が共同開発するのは、マンションを対象にした宅配システム。玄関近くに設置する宅配ボックスで一旦、荷物を受け取った後、受け取り人である住民からの指示でロボットが宅配ボックスから玄関まで届けるという仕組みだ(図1)。
宅配ボックスに荷物が届いたことはスマートフォンおよび宅内のインターフォンに通知する。通知を受けた住民は、在宅時にスマートフォンから配達を指示すれば良い。
ネット通販の拡大と配達期間の短縮化などにより、宅配業者の業務量は増えている。それに、受け取り人が不在の場合の再配達が、さらに業務負荷を増やしているのが現状だ。
これに対し、無人で荷物を受け取れる宅配ボックスを設置するケースが増えているものの、長期間不在時や複数個の荷物が連続して届いた場合などで、ボックスの容量を超えると結局、再配達が必要になってしまう。4社が開発するシステムでは、宅配ボックス内の荷物をロボットで運び出すことで、これらの課題解消を狙う。
4社の役割は、アイホンが住戸内インターフォンの表示・呼出機能の開発、日立と日立ビルシステムは、エレベーターやインターホン、宅配ボックスを連動し、配送ロボットの制御システムの開発、フルタイムシステムは荷物を受け付ける機器と居住者用スマホアプリの開発である。配送ロボット自体は工場などで実用化されているものを利用する予定である。