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米ロサンゼルス国際空港、搭乗手続きへの顔認証の試行を開始
2018年12月13日
米ロサンゼルス国際空港は、搭乗手続きにおける顔認証の試行を開始した。利便性と安全性を高められるかどうかを検証する。システムを提供する蘭ジェムアルトが2018年11月27日に発表した。
米ロサンゼルス国際空港が試行するのは、搭乗券の代わりに乗客の顔で認証する仕組み。検証点は、より簡単・迅速に搭乗できるか、安全性は向上するか、米CBP(税関・国境警備局)の出国要件を満たすかどうか。同空港のターミナル4で、顔認証システムを提供する蘭ジェムアルトと大手航空会社と共同で実施する。
顔認証の仕組みは、こうだ。乗客がゲートに近づくと、カメラとコンピューターを使って顔を認識。そこからCBPの旅客認証サービスと連携し、搭乗を承認するかどうかを判断する(図1)。システムに取り込んだ乗客の画像は認証後に消去し、プライバシーを保護する。
仕組みの導入においては、空港や航空会社が持つ既存の機器やインフラの変更を最小限におさえる。搭乗手続きカウンターに新たなハードウェアを追加することなく、狭い設置スペースにも設置できるという。将来の変更にも対応できるとしている。
認証に使うジェムアルトの「ライブ顔認識システム」は、米国土安全保障省が実施した「2018年生体認証ラリー」において、5秒未満で99.44%の認識率を達成し、他ベンダーの平均65%を大きく上回ったという。
企業/組織名 | 米ロサンゼルス国際空港 |
業種 | 交通 |
地域 | 米ロサンゼルス |
課題 | 搭乗時の利便性と安全性を高めたい |
解決の仕組み | 搭乗券の代わりに乗客の顔で認証する |
推進母体/体制 | ロサンゼルス国際空港、蘭ジェムアルト、大手航空会社 |
活用しているデータ | 乗客の顔のデータ |
採用している製品/サービス/技術 | 顔認識システム(ジェムアルト製)など |