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AIの戦略的かつ安全な導入・活用を支援するサービス、PwCあらたが開始
2018年12月13日
AI(人工知能)を戦略的かつ安全に導入し活用できるように支援するサービスを、PwCあらた有限責任監査法人が2018年12月11日に開始した。同日に発表した。
PwCあらた有限責任監査法人が今回開始したのは「AIの導入・利活用におけるガバナンス構築・リスク評価支援サービス」。組織におけるAI(人工知能)導入の目的・方針や、リスク認識の浸透・定着化、業務リスクの低減、セキュリティ対策などを支援する(図1)。
そのためのフレームワークを開発した。これに沿って管理態勢を構築するのに必要な事項を、”攻め”の部分と”守り”の部分に分けて洗い出すという。攻めの部分は、AI導入の目的達成のための戦略、組織変革、人材育成、プロセスやインフラの改善など。守りの部分は、個々のAIの重要度やリスク評価、セキュリティ確保、業務監査対応など。それぞれの側面から、戦略的かつ安全にAIを活用するためのポイントを明示する(図2)。
本フレームワークにより対処できるリスクは、AIのデータ処理過程のブラックボックス化や、学習データの品質不十分による誤処理、セキュリティ対策の不足による情報漏えい、非倫理的な利用などである。AI導入の目的が不明瞭だったり、必要なデータが十分に蓄積されていないなど、プロセスやインフラに起因する課題がボトルネックになり、導入に拍車がかからない、あるいは期待した成果が得られないといった問題にも対処できる。
今後は、AI導入に関するリスク対応にとどまらず、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)にかかわる経営課題の解決を、ガバナンス・リスク評価の観点から支援していくとしている。