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スマートシティやコネクテッドカーの信頼性を高めるセキュリティ証明書の管理システム、加BlackBerryが実証用に無償提供

DIGITAL X 編集部
2018年12月14日

スマートシティやコネクテッドカーなどの信頼性の確保に必要なセキュリティ証明書を管理するためのシステムを、カナダのBlackBerryは実証実験用に無償提供する。2018年12月10日(現地時間)に発表した。

 加BlackBerryが提供するのは、「SCMS(セキュリティ証明書管理システム)」のサービス。スマートシティやコネクテッドカーの実証実験などに参加する自動車メーカーや官公庁に無償で提供する。

 セキュリティ証明書は、たとえばコネクテッドカーのアプリケーションが、別の自動車や、信号機など路上に設置されている機器、交通管理センターなどと情報を交換する際、他システムから受け取った情報が妥当かどうかを確認するために必要になる。

 SCMSサービスでは、BlackBerryが持つ「Certicom」技術を使い、ホスト型の公開鍵基盤(PKI)を提供し、スマートシティなどを運営する組織や企業に代わって証明書を管理する。自動車メーカーや官公庁は、車車間や路車間の通信における証明書の発行と管理が可能になる。

 適用の第一弾として、加オタワ市における経済成長と雇用創出を促進する非営利団体であるInvest Ottawaとの共同プロジェクトの実施を予定する。Invest Ottawaは、全長16kmの自動運転車向けテストトラックを持っており、そこでSCMSを活用するとしている。テストトラックには、路面標示や信号機、一時停止標識、横断歩道が設けられている。