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タクシーの配車アプリと無線配車システムを統合、DeNAが複数メーカーと検討開始

DIGITAL X 編集部
2018年12月26日

タクシーの配車アプリと、従来の電話で受け無線で配車するシステムを統合する検討が始まっている。実現すれば、乗務員は複数の配車システムを使い分ける必要がなくなる。配車アプリ「MOV」を提供するDeNAが連携する無線配車システムメーカーと共に2018年12月14日に発表した。

 検討が始まったのは、DeNAが提供するタクシー配車アプリ「MOV」の配車システムと、既存の無線配車システムの統合。まずは、システムオリジンの「テレハイAVM」、西菱電機の「AMCOSS」、JVCケンウッドの「CABmee」との連携を図る。

 現状、「MOV」の配車システムは、利用客からの配車依頼を乗務員が利用する専用端末に直接、配車依頼を伝えており、既存の無線配車システムとは連携していなかった(図1の左)。ただタクシーメーターを介して実空車情報を共有しており、無線配車と重複することなく配車依頼はできた。

図1:従来、「MOV」と無線配車システムは独立していた(左)。これをMOVで配車情報を一元管理しタクシー事業者と乗務員の利便性向上を図る

 今回の連携では、無線配車システムが持つ電話での受付システムとMOVのシステムを連携し、乗務員への指示はMOVの配車システムからに一本化する(図1の右)。これにより乗務員は、複数の配車システムを使い分ける必要がなくなり、MOVの専用タブレット上で配車依頼を一元的に把握できるようになる。無線機も不要になり、タクシー事業者は車載端末への投資を抑えられるとしている。

 3社との連携は2019年中を目標にする。他の無線配車システムなどのメーカーとの連携拡大も目指す。