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タクシーを呼び出す”ダッシュボタン”をMCSが製品化、新潟・宮城・沖縄で運用開始

DIGITAL X 編集部
2019年1月24日

タクシーをボタンを押すだけで呼び出せるIoT(Internet of Things:モノのインターネット)端末が登場した。電話やスマホなしにタクシー配車を依頼できる。新潟・宮城・沖縄の3県で実運用が始まっている。開発したモバイル・コマース・ソリューション(MCS)が2019年1月16日に発表した。

 モバイル・コマース・ソリューション(MCS)が製品化した「タクシーダッシュボタン」は、配車依頼専用のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)端末(図1)。SIMカードを使って通信するため、電話やスマートフォンなどを使わず、ボタン操作だけでタクシーを呼べる。新潟県の「つばめタクシー」、宮城県の「タクシーのぱんぷきん」、沖縄県の「北部観光タクシー」と「つきしろ交通」が2019年1月から運用を開始している。

図1:「タクシーダッシュボタン」の外観

 タクシーダッシュボタンには、電源ボタンのほか、2つのボタンしかない。2つのボタンに自宅や病院など迎車場所を予め登録する。電源を入れ、いずれかのボタンを押せば、タクシーの到着時間と号車番号が液晶画面に表示される(図2)。文字表示のほか、音声でも案内できる。

図2:「タクシーダッシュボタン」の使い方

 配車依頼は、タクシー会社の配車受付システムに届く(図3)。電話とは異なり、複数の依頼を一度に受け付けられる。配車場所が事前登録されているため、電話による住所の聞き間違いなどが防げる。配車案内システムには、迎車場所のほかに、行き先も登録できる。高齢者などなら自宅から病院まで、子どもなら自宅から塾までといった使い方ができる。

図3:タクシー会社側の配車受付画面

 タクシーダッシュボタンの大きさは、縦80mm×横129.44mm×厚さ27mm。電源はACアダプターから取る。システムは基本、タクシー会社が導入する。タクシーダッシュボタンの料金は、導入個数や利用プランによって変わる。利用プランの利用料は利用形態に合わせて個別に提案するとしている。