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心拍数をカメラ画像から測定するソフトウェア、CACが販売
2019年1月31日
医療機器などを装着しなくても心拍数を測定できるソフトウェアをCAC(シーエーシー)が販売している。スマートフォン内蔵のカメラなどで撮影した映像から心拍数などを推定する。2019年1月23日に発表した。
CAC(シーエーシー)が2019年1月から販売している「リズミル」は、非接触で心拍数を測定するソフトウェア。顔などの皮膚表面を撮影したカメラ映像から脈波信号を取り出し、心拍数を推定する。カメラは、PCやタブレット、スマートフォンの内蔵カメラや、市販のWebカメラなどで良い。
心拍数の測定には「映像脈波抽出」という技術を使っている。血液中のヘモグロビンが持つ、緑色光を吸収する性質に着目し、血管の収縮と拡張に伴う皮膚表面の反射光を画像解析して脈波信号を抽出する(図1)。東北大学を中核とする産官学連携プログラム「COI東北拠点」で開発された技術である。
この脈波信号から心拍数などを推定する。顔のどの部分に血流がより多く流れているかなど血行状態を可視化したり、測定環境を整えれば自律神経機能の評価指標を算出し、ストレス状態を推定するといったこともできる。
リズミルは、測定用アプリケーションとSDK(Software Development Kit:ソフトウェア開発キット)の2種類のソフトウェアとして提供される。稼働環境は、AndroidとWindows。リズミルを使ったアプリケーションの企画・開発をCACが受託することもできる。
今後は、CSV形式での解析データの出力や、個人の識別、複数人の同時測定、iOS対応といった機能の追加を検討するとしている。