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会議支援や訪日客向け施設案内にスマートスピーカーを使うサービス、TISが開始

DIGITAL X 編集部
2019年2月14日

会議の支援や訪日外国人向けの施設案内にスマートスピーカーを使うサービスを、ITサービス会社のTISが開始した。利用者の発話をAI(人工知能)で解釈し音声合成で回答する。2019年2月7日に発表した。

 TISが開始したのは、「会議アシスタント」と「インバウンド対応向け施設案内」の2つのサービス。いずれも同社の「音声・対話AIサービス」に追加した新メニューだ。スマートスピーカーには「Tumbler」(フェアリーデバイセズ製)を使用する(図1)。

図1:TISが提供する「音声・対話AIサービス」の全体像

 会議アシスタントは、会議の進行と時間管理、記録作成を支援する。1カ月のトライアル期間を用意し、開発キットによる個別カスタマイズもできる。

 一方のインバウンド対応向け施設案内は、多言語の音声に対応したFAQ(よくある質問とその答え)と、翻訳の機能を提供する。駅や観光地などの施設での利用を想定している。

 Tumblerは、東京大学発のベンチャー企業であるフェアリーデバイセズが開発したスマートスピーカー。音声の意味を解釈し、最適な回答を音声合成で返す。日本語と英語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語などの間での機械翻訳にも対応する。音声認識と意図解釈のためのAI(人工知能)にはフェアリーが開発する聴覚クラウドプラットフォーム「mimi」を搭載するハードウェア製品群「Fairy I/O」シリーズを使っている。

 TISの音声・対話AIサービスは、これまで「音声対話基盤サービス」として、コールセンターでの音声自動応答、ロボットなどどの音声対話などに対応してきた。2019年初夏には「音声テキスト化サービス」を開始する予定で、スマートスピーカーなどのハードウェアとソフトウェアをサブスクリプション(購読)モデルで提供する。