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トヨタ、自動車のサブスクリプションサービス手がける新会社「KINTO」を設立

DIGITAL X 編集部
2019年2月12日

トヨタ自動車は、自動車を月額定額で利用できるサブスクリプション型サービスを運営するための新会社「KINTO」を2019年1月11日に設立したと、2019年2月5日に発表した。2019年2月から東京でトライアルを開始し、2019年夏以降に全国展開する計画だ。

 トヨタ自動車が2019年1月11日に設立した「KINTO」は、自動車を月額定額で利用できるサブスクリプション型サービスの運営会社。任意保険や自動車税、登録諸費用、メンテナンスを含めた利用料金を支払い、自動車を”所有”せずに”利用”する。

 KINTOが提供するサービスは、(1)「KINTO ONE」と(2)「KINTO SELECT」の2種類。KINTO ONEは、3年間で1台のトヨタブランド車を利用するサービス。対象車種は「プリウス」「カローラスポーツ」「アルファード」「ヴェルファイア」「クラウン」の5つで、月額料金は、最も安価なプリウスの場合で4万6100円(税別、以下同様)からだ(写真1)。2019年秋口以降には対象車種を拡大する予定である。

写真1:月額定額サービス「KINTO ONE」で選択できる5車種(上から時計回りに「クラウン」「ヴェルファイア」「プリウス」「アルファード」「カローラスポーツ」)

 KINTO ONEでは付帯サービスとして、安全運転やエコ運転などの使用状況をポイント化する「愛車ポイントサービス」を2019年秋以降に導入する予定だ。同ポイントは、利用料の支払いへの充当などができる。

  一方、KINTO SELECTは、レクサスブランド車を3年間に6種類を乗り継げるサービス。対象車種は「ES300h」「IS300h」「RC300h」「UX250h」「RX450h」「NX300h」の6種で、6カ月ごとに乗り換えられる。月額料金は18万円。

 KINTO SELECTは2019年2月6日から、KINTO ONEは2019年3月1日から、東京都内のトヨタ/レクサス販売店(一部を除く)でトライアルを実施する。2019年夏以降に全国展開し、同年秋には対象車種を増やす予定である。

 いずれのサービスも、頭金は不要で、毎月均等額を支払う。KINTO ONEではボーナス払いも選択できる。申し込みは販売店に加え、Webサイトからも可能(当初はKINTO ONEのみ)で、各種サービスは販売店で受けられる。

 KINTOの資本金等は18億円で、トヨタ子会社のトヨタファイナンシャルサービスが66.6%、住友商事グループの住友三井オートサービスが33.4%を出資した。代表取締役社長にはトヨタファイナンシャルサービスの小寺 信也 氏が就任している。