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機械監視や設備保全のためのエッジ領域へのIoT/AIの導入サービス、NTTデータが開始

DIGITAL X 編集部
2019年2月27日

機械の監視や設備保全といった業務におけるエッジ領域にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)やAI(人工知能)を適用するためのシステム構築サービスをNTTデータが開始した。データが発生する現場に近いエッジ領域で使用することで、よりリアルタイムなデータ活用を可能にする。2019年2月15日に発表した。

 NTTデータが開始したのは、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)やAI(人工知能)をエッジ領域に導入するためのコンサルティングとシステム構築のサービス。主に製造業や通信業、エネルギー産業などを対象に、機械の監視や設備保全といった業務の高度化を図る。

 具体的には、機械設備に近いエッジ領域にコンピューターを配置し、リアルタイムにデータを収集・加工・監視したり、AIを使ってデータを解析・検知・判定したりする。データをクラウドへ集約する際に発生するデータの混雑などの問題を解消し、既存設備への変更を最小限に抑えながら、異常検知や予兆把握などができるようにする(図1)。

図1:製造現場など既存環境にIoT/AIを適用する際に発生する問題点をエッジコンピューティングで解消を図り、異常検知や予兆の把握を可能にする

 サービス開始に当たり、エッジ領域用製品を開発する米FogHornとパートナー契約を結び、同社製品を販売する。FogHorn製品は、既存の工場設備とは独立したデータ収集・分析環境を構築でき、エッジ側でデータの整形・ひも付けといったデータの整理や、統計関数や機械学習、ディープラーニング(深層学習)を利用した分析ができるとしている。

 NTTデータは、エッジシステムを含むAI/IoT領域での売上高を2020年度までに500億円規模にまで拡大することを目指す。