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千葉県柏市など、サポート付きで実証実験受け入れる「イノベーションフィールド柏の葉」を開始
千葉県柏市らが、柏市内の「柏の葉キャンパス」で、新しい製品/サービスの実証プロジェクトを受け入れる仕組みを2019年2月19日から開始している。実証内容を公募し、審査によって各種のサポート付きで実証場所を提供する。2019年2月19日に発表した。
「イノベーションフィールド柏の葉」は、千葉県柏市と三井不動産、柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)が始めた、同市の「柏の葉キャンパス」において各種の実証実験を受け入れるプロジェクト。企業などが新たな製品/サービスを社会実装するための実証実験を通年募集し、各種サポートを提供しながら実証実験を支援する。
募集の分野は、(1)AI(人工知能)/IoT(Internet of Things:モノのインターネット)と(2)ライフサイエンス・メディカルの2つに絞っている。産学官一体の研究拠点となる産業技術総合研究所柏センターが2019年4月から本格稼働する予定であることと、がん専門病院の国立がん研究センター東病院が立地するためだ。
対象実験は、書類審査と面談で選考し、そこから実施内容を詰めていく。審査を通過したプロジェクトには、4つのサポートを提供する。
(1)実証フィールド提供者や行政、協業企業など関係者とのコーディネーションとプロジェクト推進支援
(2)柏の葉エリアにLoRaWANを使って構築済みのIoT向け無線通信環境を使うための技術相談
(3)柏の葉IoTビジネス共創ラボが連携するクラウドサービス「Microsoft Azure」を使うための技術相談
(4)実験を通じたビジネスモデル構築に関するアドバイスなどだ。
柏市らは、柏の葉キャンパスの実証フィールドとしての強みとして、(1)コンパクトな街であること、(2)公民学の連携体制に12年の歴史があること、(3)新産業創造に向けたプラットフォームと支援の充実(4)AIやIoT向けの無線通信環境が構築済みであることを挙げている。