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工場などを対象にしたIoT対応のLED照明システム、蘭Signify日本法人が発売

DIGITAL X 編集部
2019年3月15日

工場や倉庫、商業施設など、天井が高い施設を対象に、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に対応したLED照明システムを、蘭Signify(旧Philips Lighting)の日本法人が発売した。省エネ化に加え、フォークリフトや人などの存在場所を検知できる。2019年2月27日に発表した。

 蘭Signify(旧Philips Lighting)の日本法人が発売した「Interact Industry」は、天井が高い施設の照明にIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を適用したシステム(写真1)。照明の照度を遠隔から制御したり、照明に組み込んだセンサーで得られるデータからエリア内の人の配置や動きなどを感知したりが可能になる。

写真1:高天井施設の照明にIoTを活用する「Interact Industry」

 照度コントロールでは、エリアでの作業状況に合わせて照度を変えられる。作業効率を高めたり電力消費量を節約したりが可能になる。たとえば、日中に活動を検出すると100%の照度で点灯。夜間は警備員が見回りできる程度に10%の照度に調整する。100%の照度が不要な場合は光量を減らすこともできる。

 センサー情報からは、フォークリフトや人の動きなどが検知でき、空間の占有率や活動パターン、温度・湿度の変化、日照レベルなどが把握できる。モバイルアプリケーションと組み合わせて、従業員などに位置情報を提供するといったことも可能。労働災害の発生を検知し、照明と連動するかたちで2次災害を防ぐなどである。照明自体の管理により計画的な修理/メンテナンスにより作業員の安全も高められる。

 今回、Interact Industryに対応した高天井用のLED照明器具「GreenPerform HighBay Elite」シリーズも2019年4月に発売する(写真2)。最大3万ルーメンの光量を持ち、電力消費量を従来製品比で最大約30%削減できる。対象物が見えづらくならない明るさと色の再現性を考慮している。既存製品より小型になり、施設内のフックやパイプ、ブラケットに取り付けられる。

写真2:LED高天井照明器具「GreenPerform HighBay Elite」シリーズ

 なおInteractは、 Signifyが提供する照明を対象にしたIoTプラットフォーム。オフィスや都市、店舗などの別にシステム展開しており、その工場向けがInteract Industryである。それぞれに適した標準的なサービスを用意するほか、Interactが公開しているAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を介したシステム構築や連携が図れる。