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スクラム開発の導入を支援するScrum Inc. Japan、KDDIなどが米Scrumと合弁で設立

DIGITAL X 編集部
2019年3月29日

アジャイル開発手法の「スクラム」の導入を支援するScrum Inc. Japanが2019年4月から事業を開始する予定だ。スクラム手法の考案者であるJeff Sutherland博士が創業した米Scrumと、KDDI、永和システムマネジメントが合弁会社を2019年1月29日に設立した。2019年3月8日に発表した。

 Scrum Inc. Japanは、米ScrumとKDDI、永和システムマネジメントが2019年1月29日に設立した合弁会社(図1)。アジャイル開発手法「スクラム」の導入を支援し、デジタルトランスフォーメーション(DX)に対応できる組織への変革を後押しする。

図1:スクラム開発の導入を支援するScrum Inc. Japanのロゴ

 2019年4月から事業を開始する予定で、事業内容としては、米Scrum認定資格セミナーの開催や、スクラムコーチの派遣、コンサルティングなどを展開する。

 設立当初の資本金は7500万円で、KDDIが51%を、米Scrumが44%を、永和システムマネジメントが5%を出資する予定。代表者にはKDDIの荒本 実氏が就任した。米Scrumは同社のプリンシパルトレーナーJoe Justice氏を日本へ派遣する。永和システムマネジメントの代表取締役社長である平鍋 健児 氏は取締役/特別顧問に就く。

 3社はこれまでもスクラムの活用支援に取り組んできた。たとえば、トヨタ自動車の子会社で自動運転システムを開発するトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)における全社でのスクラム活用を支援しているという。

 スクラム開発は、顧客からのフィードバックに基づき計画と開発を短い期間で繰り返し、新機能を次々とリリースしていく手法。米Scrumの創業者であるJeff Sutherland博士らが考案した。その基本的な考え方には、トヨタ生産方式や合気道の精神などが取り込まれている。