• News
  • 共通

音声で応対するチャットボットなどが作成できるAPI、NTTドコモが提供開始

DIGITAL X 編集部
2019年4月18日

対話型AI(人工知能)の機能をAPI(Application Programming Interface)として提供するサービスをNTTドコモが2019年4月18日に開始した。音声の認識・合成が可能なため、音声で応答するチャットボットなども開発できる。2019年4月16日に発表した。

 NTTドコモが2019年4月18日から提供する「ドコモAIエージェントAPI」は、対話型AI(人工知能)の機能を利用するためのAPI(Application Programming Interface)。シナリオに沿った簡単な一問一答や顧客との自然な対話を可能にする。スマートフォンやロボット、家電、Webブラウザなど種々のUI(ユーザーインタフェース)を介して対話サービスを提供できる(図1)。スマートフォン用アプリについてはAndroid 5.0以上とiOS 10.0以上に対応する。

図1:対話型AIサービス「ドコモAIエージェントAPI」の導入イメージ

 APIを使って作成した対話型オリジナルエージェント(キャラクター)は、音声認識・音声合成の機能を持ち、顧客との音声による対話を可能にする。エージェントが発する声色は50種類以上から選べる。

 種々の外部サービスと連携でき、「LINE」や、ビジネスチャット・社内SNS「WowTalk」(ワウテックが提供)などのチャットサービスに対応する。FAQ(よくある質問とその答え)のリストから対話シナリオを自動で生成するツールを使えば、顧客からの問い合わせに自動応答するチャットボットを開発できる。コールセンターや社内外の問い合わせ応対の効率化が期待できる。

 先行導入企業が複数社ある。オートバックスセブンが、その一社。高齢者向け見守りロボットサービスに利用しており、対話内容から生活状態を判断し家族に状況を知らせる。

 だるまジャパンは、VR(Virtual Reality:仮想現実)空間でのバーチャルキャラクターとのコミュニケーションに使っている。ワーコンでは、看護師による24時間の遠隔見守りサービス「おるけん」において在宅医療における問診対話や雑談を可能にしている。状況に応じて、看護師と利用者をテレビ電話で接続する。

 ドコモAIエージェントAPIの利用料は、初期費用が3000円、運用費は、テキストのみで応答する「メインエージェント(テキスト)従量プラン」が月額5万円(応答3万回まで)で、3万回超は1回につき0.1円がかかる。音声でも応答する「メインエージェント(音声)従量プラン」は月額7万円/月(同3万回/月 )。3万回超は1回につき0.8円である。年間契約プランもある。