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機器をIoT化し遠隔制御を可能にする組み込みエンジン、JIG-SAWが提供開始

DIGITAL X 編集部
2019年5月20日

種々の機器をエッジ端末として機能させ、遠隔制御などを可能にする組み込み用エンジンを、運用管理サービスなどを手掛けるJIG-SAWが2019年5月16日から提供している。エンジンを組み込んだ機器はクラウド経由でリアルタイムにコントロールできるようになる。2019年5月16日に発表した。

 JIG-SAWが2019年5月16日に提供を始めた「neqtoエンジン」は、インターネットに接続できなかった機器をIoT(Internet of Things:モノのインターネット)化するための組み込み用エンジン。利用企業が保有するクラウド環境からの遠隔制御のほか、クラウド上のビッグデータ処理や深層学習と連携するエッジ端末側での処理の実行も可能になる(図1)。

図1:IoT組み込みエンジン「neqtoエンジン」の提供による機器類のIoT化のイメージ

 適用例としては、(1)大型ビルや商業施設における空調設備や照明機器の自動制御、(2)業務用機器に内蔵されるポンプやタンクなどの液体残量の自動検知、(3)物流業における荷物の追跡や監視によるトレーサビリティーの向上、(4)レンタル建機/機器の稼働・利用状況の把握などを挙げる。

 neqtoエンジンは、同社がリアルタイムOS(RTOS)を使った独自のエッジ制御技術を持つIoTサービス「neqto」に搭載されてきた仕組み。それを今回、neqtoエンジンのライセンスをサブスクリプションモデルで提供することにした。日本と米国で提供する。

 遠隔制御のためのインタフェースは、I/O(入出力)、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)、シリアル通信インタフェースを用意する。

 なお評価のためのエンジニアリングサンプルは、neqtoのWebサイトから申し込める。